千と千尋の神隠しの概要
制作:2001年 日本
監督:宮崎駿
出演(声):柊瑠美、入野自由、夏木マリ、中村彰男、玉井夕海、内藤剛志、沢口靖子、神木隆之介、我修院達也、大泉洋、小野武彦、上條恒彦、菅原文太、他
千と千尋の神隠しの見どころ
誰でも名前は知っている、宮崎駿監督の千と千尋の神隠し。
日本歴代興行収入第1位。 初めての地上波では46.9%と、2003年の年間視聴率1位を記録した(日本テレビの年間視聴率1位は史上初)作品である。
甘えん坊で一人っ子の少女が奇妙な経験を通じて成長していく物語である。
千と千尋の神隠しのあらすじとネタバレと結末
あらすじ
10歳の少女千尋は典型的な現代っ子。受け身ばかりで何もしようとはしませんでした。
ある日、千尋は引っ越しが決まり転校してしまいます。新居に行く車の中では文句ばかり。引っ越し先に父の車で向かう途中、道に迷い、トンネルを出るとこれまでとは打って変わったパラレルワールドがありました。
おなかの空いていた両親は温泉街のような屋台の群れを見つけ、誰もいないのをいいことに勝手に食べ始めてしまいます。千尋だけは食べずに街を散策します。そして「油屋」という看板を見つけます。ふと後ろを振り向くと少年ハクが居て、夜になる前に帰れ。と言いました。そのあとすぐに夜になりそうだったので、千尋は急いで両親の元に帰りますがそこにいたのは豚二匹でした。一人でトンネルを通って帰ろうとするも、トンネルを抜けるとそこは海に変わっていました。
元の場所に帰ってもそこはお化けたちだらけ。震える千尋にハクがやってきて、千尋に働かなければ豚になると言います。ハクはボイラー室にいるカマジイに言って仕事を貰えと言います。
カマジイの所に行くと、手が足りているので油屋の経営者である湯婆婆の所に行けと言われます。そして千尋は湯婆婆の所で働くことになりました。その日から千尋の名前は「千」になりました。
銭湯の雑用をこなしながら一人前になっていく千。ハクは湯婆婆の姉である銭婆の大切な魔法の印鑑を盗んでしまう事件が起き、千は印鑑を銭婆に返しに行くことにします。
ネタバレと結末
カマジイに言われたとおりに銭婆の住む家にたどり着いた千は印鑑を返して外に出ると龍の姿をしたハクが迎えに来ていました。ハクも千も自分の名前を忘れてしまいそうになっていたことに気が付きます。
二人ともこの世界とおさらばしたいと思っていました。
油屋に帰ると、街のひとたちがハクと千を迎え、千にたくさんの豚に番号札が付いているものを見せます。
父と母を当てれば、人間界に帰してやると言われた千は当てます。そしてハクとはじめのトンネルに向かいます。途中でハクは止まり、千だけで駆け抜けます。無事に千尋は人間界に帰り、父と母に再会します。
トンネルから出て見ると、何年も経ったように風変わりしており父と母は訳が分からないといった感じでしたが、千尋は予測の範疇でした。そしてその車に乗り、トンネルを離れていくのでした。
千と千尋の神隠しのみんなの感想
ネタバレなし
千と千尋の神隠しを観ている間は、完全にその世界へ引き込まれてしまう不思議な感覚です。また、音楽やリアリティ溢れるステッチも好きです。(20代女性)
ネタバレあり
主人公である千尋が父親と母親をブタから人間に戻してもらうべく、千として風呂屋で働いていくうちに成長していく様は見ていて心があつくなります。
また千尋の素直で真っ直ぐで直向きなところを見ていると、自分の人生において失ってしまっている部分なのではないかと考えさせられる作品です。(20代男性)
登場する人ではない者達、お客である神々の雰囲気が、言い方にトゲがあるかもしれませんが、「説教くさくない」というか、あるがままに存在している感じが、なんだか心地よく。
でもちゃんと、その世界にとっては「異物」である千が、名前を取り戻して自分の居場所へ戻っていく、「シンプルな「行って、帰る」。こういう作品、ホント好きです。(30代男性)
すると、今度はカエルがお出迎えするところで、千尋と同じリアクションをするようになりました。娘の反応が面白く、何度も見てしまいます。(30代女性)
ストーリーもとても面白く、最後にハクの正体が昔千尋が溺れかけた川というのは少し謎な気がしますが、異国情緒あふれる風景など絵がとても綺麗で、見ごたえのある作品だったと思います。
また主題歌もとても印象的で美しく素晴らしいと思います。(30代男性)
千と千尋の神隠しでは、冒頭の両親が豚になるシーンでは人間の欲深さを見せつけられているようで、少し目を背けたくなりました。
しかし、台湾の九份をモデルとした街並みの描写は美しく、それでいてどこか懐かしさを感じさせるもので、当時の私は非常に感動したのを覚えています。
また、カオナシや釜爺など、異形の見た目に反してどこか愛嬌のあるキャラクターにも好感が持てました。
今までジブリ作品を苦手だと思っていたのが嘘のように見入ってしまい、最後にハクが千尋へ名を言うシーンでは、思わず胸が熱くなりました。
50才になった今でも、金曜ロードショーなどで再放送された際には、家族で欠かさず観ています!(50代女性)