告白の概要
制作:2010年 日本
監督:中島哲也
出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、藤原薫、他
告白のみどころ
娘を生徒に殺された中学教師が、娘を殺した生徒を奇想天外な方法であぶりだしていくミステリー。湊かなえによるベストセラー小説を、中島哲也監督、松たか子で公開され爆発的なヒットを飛ばす。過激すぎる内容で15歳指定をされるが、生徒役には15歳未満も多く出演していても15歳まで見れなかった。
アカデミー賞では4冠を達成し、2010年度の日本映画興行収入成績で第7位というR指定では異例なものとなった。
告白のあらすじとネタバレと結末
あらすじ
終業式の日、女性教師森口(松たか子)はクラス全員に牛乳を配ります。
全員が飲んだことを確かめてから、自分が教師を辞めることを告げます。
その後も先生は淡々と、命についての説明をしていき、熱血先生と呼ばれる中学生に人気の先生について、自分がはじめに赴任した中学で一緒に仕事をしていたというと、生徒はその話に食いついてきます。
スター的な存在であった熱血先生は、一人の少女から「死にたい」とメールが来てラブホテルに入ったところをスクープされ、教師を辞めざるを得なくなりました。
そして森口先生自身はシングルマザーでした。
婚約者がHIVだったのです。しかしそのころ森口先生のおなかには新しい命が宿っており、HIV差別を恐れた二人は未婚での出産を選択したのです。
森口先生は幸い陰性だったので、出産し復職します。18時までは保育所、その時間を過ぎると学校の隣の家の竹中さんに預かってもらっていました。
ある時竹中さんが入院してしまい、会議がある日先生は子供を保健室に連れて行きます。
その日娘は行方不明になり、学校のプールで死体となって発見されてしまいます。
事故だと片付けられたが、このクラスの生徒が殺したのだと先生は語ります。
しかし警察に捕まったところで、少年法があるため犯人は罪に問われない。
そして森口先生の娘は熱血先生の娘でもあることを告白します。
熱血先生は現在HIVを発症し、余命数カ月なのはメディアで知らされています。
「そこで犯人にも命の大切さを知ってもらうために、犯人二人の牛乳にだけ熱血先生の血を混ぜました。皆さんどうぞ有意義な春休みを過ごしてください」
ネタバレと結末
実は森口先生は牛乳に血は入れてませんでした。
しかし罪の意識から、母に告白した子は母親が隠そうとしたことで母親を殺し、捕まります。
もう一人の子は爆弾づくりが得意です。その子が母の愛を求めていることを森口先生は知りながら、作った爆弾をその子の母に送りつけ、スイッチを押させます。
「ここからが本当の地獄よ。なーんてね。」と言いながらも、復讐しても森口先生は失った娘の命の重みに耐えられない日々が続いていくのでした。
告白 のみんなの感想
ネタバレなし
ネタバレあり
先生が生徒をどんどん追い込んでいくので見ている自分まで圧迫されるような感覚がありました。大人も子供も同じ人間であり、たとえ子供であろうと自分にとっての害に値する存在ならば殺すというところに、現実味がありました。この映画の内容は現代社会の複雑な様子を表しているので誰がみるかによって感じ方は多少違ってくると思います。(20代男性)
最初のほうで犯人の生徒が教師の娘をプールに投げ落とすシーンがあるのですが、あそこだけはかわいそうで見ていられなかった…。
復讐の仕方も給食の牛乳にエイズ患者の血液を入れるなどの、ちょっとぞくっとする内容があり、怖いですが面白い作品でした。(30代男性)