半沢直樹の概要
制作:2013年 日本
演出:福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
出演:堺雅人、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、滝藤賢一、他
半沢直樹の見どころ
2013年、池井戸潤の小説『半沢直樹シリーズ』を原作TBS系『日曜劇場』枠で放送された、大ヒットしたテレビドラマである。主演は堺雅人。
父を銀行に殺された銀行マンがのし上がっていくサクセスストーリー。
キャッチコピーは「やられたらやり返す、倍返しだ!!」「クソ上司め、覚えていやがれ!」
半沢直樹のあらすじとネタバレと結末
あらすじ
東京中央銀行大阪西支店で融資課長の半沢直樹(堺雅人)は、バブル入行で銀行に入り20年。
今ではすっかり銀行の中心的存在でした。東京本店融資部に勤務する渡真利忍(及川光博)と同期という事もあり、お互いに助け合っています。家にはかわいい妻と子供が居て妻も半沢を明るく励ましています。
ある日、支店長から強引な融資を取り付けることになりました。西大阪スチールから5億円の融資契約でしかも無担保。怪しいと思いながらも受け、大阪支店は最優良店舗賞を初受賞できました。しかし西大阪スチールは実は中身はズタボロでその後すぐに倒産してしまいます。東京中央銀行は融資額5億円全額負債を負う事になりました。浅野支店長は半沢に全責任を負わせて自分は逃げます。半沢は5億を全て取り戻すと言い張ります。
計画倒産を疑い調査していく半沢。浅野支店長が元から繋がっていることを知り、証拠を集め始めます。
しかし行く先々で国税の黒崎に邪魔されてしまいます。が、半沢は国税局による東田家の家宅捜索させることに成功します。
半沢は東京中央銀行本部の営業部次長に栄転し、1年後自分の実家の工場を追いこんで自殺させた大和田(香川照之)と会うことになりました。しかし父を自殺させた大和田は「覚えてない」と言い、半沢は憎悪を募らせます。半沢は大和田がタミヤ電機を介して不正に絡んでいることを突き止めます。同期の近藤が出向していたのがタミヤ電機なのでした。
タミヤ電機が融資金をまた貸ししている先が大和田の妻の経営している会社で、銀行をあざむくトリックでした。
ネタバレと結末
半沢は中野渡頭取にすべての書類を揃えて大和田の報告書を提出します。
そして近藤が銀行に復活するという事を渡真利に聞きました。
半沢は近藤を剣道に誘い、手合わせをします。大和田と半沢が父の事で話をする機会もありましたが、大和田と半沢はトコトン逆の生き方です。そして半沢は大和田の徹底的な証拠を探し出します。半沢の妻も生きたくもない奥様方の会にでて情報を知ります。そして岸川部長と金融庁との娘の結婚話を掴みます。
そうして半沢は会議で、大和田の妻の会社の負債が一億に上る事、不正融資を暴露します。
岸川を味方につけた半沢は無事に大和田に土下座を求めます。
そしてみんなが降格する中、半沢は出向と部長の職を手に入れるのでした。
半沢直樹のみんなの感想
ネタバレなし
普段銀行員の方がどういう風に仕事をしていて、どういう苦労や葛藤を抱えているのかという点も興味深かった。融資を頼んでくる社長たちはみな必死。つい、彼らに感情移入してしまう。一時は融資が得られると安心して、銀行の都合で突き落とされて・・・そのたびに一緒にはらはらどきどきさせられた。
そして半沢直樹がずばっと言いたいことを言ってくれる、悪いやつをやっつけてくれる!本当にみていて飽きない、良作だと思いました。主役の堺雅人はもちろん、香川照之も非常にはまりやくで、本当に憎たらしかった。(30代男性)
友人の家で録画していたやつを一話から見始め…すると本当に面白かった!
敵味方の演出がわかりやすく、
敵役を「そこまで過剰に悪役に表現しちゃう?」ってくらい。
大和田常務、最高でした!
悪役なのに、なんだか憎めない!
もっと出てきてー!なんか嫌なこと言ってー!って感じでした。
最後はきっと、半沢が勝つと信じていながらも、毎回ハラハラ。
主人公たちに思い入れしてしまうくらい、ハマりました。
家族みんなではまり、毎週日曜日を楽しみにしていた思い出です。
早く、次も見たいー!と思わせてくれたドラマは久しぶりでした。(30代女性)
半沢直樹とその人を取り巻く人たちも、熱意を感じることができてとても見ごたえがああります。次の放送が楽しみになる、そんな貴重なドラマでした。その時は、あまりドラマについて見ていませんでしたがこれは欠かすことなく見ていました。(50代女性)
ネタバレあり
今もですが、この作品っぽい作品が多かったと思います。
やられたらやり返すという、新たな手法で斬新だったと思います。
そして、この「半沢直樹」の呪縛から逃れられずに、現在放送されている「集団左遷」の福山雅治さんの演技も、この作品の堺雅人さんの演技によく似ていると思います。
それほど、堺雅人さんの演技の癖が強く、振り切っていてインパクトがすごいと思います。
大河ドラマ「新選組」で山南敬介を演じていた印象と180度違っていて面白いと思います。
「倍返しだ」などの名言も生まれインパクトも強く、大流行しました。(30代男性)
机をバンバン叩く、パワハラ課長だったんですが、ああいう人って実社会でも見たことあるなあと、リアルの自分とドラマがリンクしていて、それをなぎ倒していく半沢。とてもダークではありますが、各話のラストは爽快な気分にさせてくれるのが何よりも良かったです。
また、浅野支店長は、過去に経済難に直面していた家庭事業などから、悪行に走っていたということも。つまり、完全な悪ではなかったわけで、そこも同情するところなどがあり、完全に憎むべき存在は半沢直樹にはなかったのかなと思いましたね。
それは、ドラマの事実上ラストボスの常務でも同じことを感じました。常務演ずる香川照之さんの鬼気迫る演技も見ものです。
半沢直樹といえば、ドラマで有名になった倍返しだが顕著ですが、常務の名言もあり見逃せないものです。0に0をかけても答えは0ですと半沢直樹に矢を打ち返したシーンは、感慨深いものでしたね。(30代男性)
派閥争いや左遷、栄転、ノルマや画策など銀行内部のドロドロした手に汗握る物語が展開される中、心穏やかな妻の花(上戸彩)との家族愛や同期の渡真利(及川光博)、近藤(滝沢賢一)との友情に少しホッとします。
最後には上司である大和田を土下座させますが、こんなことを実際にしたら100%クビで、それでも視聴率の高い人気ドラマになったのは、毎日上司に仕えている全国のサラリーマンの声なき声を代弁していたからではないでしょうか。(50代女性)
確かにスッキリする部分もあったのですが、だいたいがドロドロした感じだったので、見終わったあとに微妙な気持ちになりました。
それと上戸彩さん演じる半沢の奥さんが偉いなと感じました。
嫌な会にも旦那さんのために出ないといけないとか、自分なら絶対無理だし、嫌だと思いました。
本当に銀行ってこんなにしんどいとこなのと思ってしまいました。
でも、気になってしまって毎回見ていました。
香川さんは、役だけみると本当に嫌な人だと思ってしまいました。
こういう役をやらしたらすごくピッタリなように思います。
それだけすごい役者さんなんだろうなと感じました。(40代女性)
しかし、銀行という組織に属しているからには、仕方のない結末なのかもしれないとも思いました。結局、恨みや反骨心で戦っていっても、そこには限界があり、自分が望んでいるような結果は得られないと思います。
ドラマの内容の解釈は人それぞれですが、私はこのような見解を持ちました。銀行に関するドラマは意外と多いような気がします。
しかし、ここまで反骨精神のあるドラマは意外と少ないかもしれません。今後、続編があるようならば、また観てみたいと思っています。(50代女性)