真夏の方程式の概要
制作:2013年 日本
監督:西谷弘
出演:福山雅治、吉高由里子、北村一輝、杏、山﨑光、塩見三省、白竜、風吹ジュン、前田吟、他
真夏の方程式真夏の方程式の見どころ
東野圭吾の推理小説ガリレオシリーズの第6作目真夏の方程式を西谷弘監督が映画化。
この作品で湯川の相棒である内海薫(柴咲コウ)から吉高由里子演じる岸谷美砂へ変更された。
主演は福山雅治。
10歳の少年を取り巻くなぞを湯川が解決していく物語である。
真夏の方程式真夏の方程式のあらすじとネタバレと結末
あらすじ
帝都大学理工学部の准教授、湯川学(福山雅治)は夏のある日の事、玻璃ヶ浦に居ました。
海底鉱物資源開発の説明会に出るのでした。
この開発では住民の意見が真っ二つに割れており、湯川は中立の立場として招かれています。
その間、湯川は旅館「緑岩荘」に泊まることになりました。そこで一人の少年恭平と出会います。旅館の親戚の子で夏休みの間緑岩荘に居ることになっていました。
次の日、緑岩荘の宿泊客でもある元刑事の遺体が上がります。元刑事はある殺人事件を追っていて、足を滑らせたことによる転落死となりました。
恭平と話しているうちに、理科が嫌いだと知った湯川は科学の面白さを伝えます。普段なら子供を嫌がる湯川でしたが、恭平とは心を通わせていました。
捜査一課刑事の岸谷美砂が湯川の元にやってきます。
転落死と思われた元刑事の遺体は死因解剖すると一酸化炭素中毒死だったのでした。
元刑事の泊まっていた部屋のボイラーが壊れており、そこで一酸化炭素中毒になったのだろうと考えます。しかし誰かが運ばないと部屋で亡くなってしまうことになります。
すると旅館側が、部屋で死んでしまうと客足に影響が出ると思い運んでいたことが解りました。
しかしよくよく調査してみると、それだけではありませんでした。元刑事が探っていた昔の事件が深く関係していたのです。15年前、ホステスが殺され常連の客が自首してくる事件がありましたが、実は殺したのは旅館の娘、成実だったのでした。成実もまたホステスと常連の子で、旅館の夫の子供でもありませんでした。両連客と妻の子供だったのです。
ネタバレと結末
それでも旅館の夫は成実をかばうために、隠し通していたのでした。
そのことを知ったホステスが旅館に強請りに来て、成実だけしかいなかったので、幸せそうな家族像を壊すために成実に暴露します。
口論になり成実がホステスを刺してしまい、実の娘の事をかばった常連客が自首しました。
表向きには解決した事件でしたが、元刑事が再調査しに来てたことで再び危機が来たと思い、旅館の夫婦が計画して元刑事を殺したのでした。足の悪い旅館の夫に代わって、恭平が計画に絡んできていました。自分のしたことが殺人だったことに恭平は驚きますが、湯川は気にしないように説得します。一人ではないことを告げ、湯川は玻璃ヶ浦を去っていくのでした。
真夏の方程式のみんなの感想
ネタバレなし
小説ならばきめ細かく表せるディデールが、短い上映時間内に詰め込めず粗くなるならば、原作が悪いのではなく、脚本が良くないって事になります。
この映画に限らず、ヒット小説の映画化は失敗する確率が高く、読んでから観るスタイルの私には馴染めないものです。(60代男性)
ネタバレあり
また、不倫の末に出来た実の娘である成美をかばって、自ら罪を被った仙波を捜査していた塚原刑事を、育ての親である川畑重治が殺害してしまうという事実は、暴かれた所で誰一人として報われない結果になることと、どこまでも澄みわたる青い空と海との対比がエンディングシーンで印象的でした。(20代男性)